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つれづれ
オーナーの井手芳弘がつれづれに書いてます。毎月一回くらいのペースで掲載していきたいと考えていますので、よろしくお願いします。



109 自然の息吹
108 秋の祭り
107 ヨハネス・キュールさんの講座
106 虹色の雲の故郷
105 虹の輪っか
104 虹を探しに:お日さまの周りの虹たち
103 虹を探しに.光の網
102 虹を探しに
101 虹の真珠たち
100 滝と虹
99 虹の色
98 一休み
97 君の虹 ボクの虹
96 虹の大きさ
95 虹を探しに
94 旅行のまとめ
93 記憶が輝き始めるとき
92 やっとやってきたノーザンライト
91 しばしの日向ぼっこ
90 羊飼い3
89 羊飼い2
88 羊飼い1
87 たどり着いたらそこは残り火
86 家作りのこと
85 水の誘い
84 夕焼けの競演
83 ウサギたちの驚き 後編
82 ウサギたちの驚き
81 風呂敷の空
80 彩雲と暮らす日々
79 お日様の働き
78 蓮の精たち
77 トロイの木馬を求めて
76 昼間に満月を探すこと
75 再び光の館へ
74 水の心
73 私の仕事場
72 ライアの講座
71 やっぱり 桜との戯れ
70 疲れたよ〜
69 白い妖精たちとの日向ぼっこ
68 ドイツ旅行<メルヘンの教訓>
67 何とか間に合った!(?)
66 一休み
65 結局また来てしまった…パート2
64 結局また来てしまった…
63 影と地平線
62 流れ
61 逃がした魚は大きい
60 秋の道草
59 お月様いくつ?十三七つ
58 フラッシュバック
57 自己研修
56 それは決まってカメラを置いてきた時
55 光の夢
54 夏の夕暮れの夢
53 夏の祭り
52 日々の楽しみ
51 青い風と白い蝶
50 相変わらず若葉酔い
49 若葉の迷い
48 水の命
47 再び影との語らい
46 トリオ
45 ドイツ語
44 ニュールンベルク玩具メッセ
43 影を追いかける
42 日向ぼっこ
41 ハレ
40 浄化の火
39 迎え火
38 ただ何となく
37 秋の展覧会
36 つれづれってる(?)今日この頃
35 物作り
34 空は開けた
33 ゴジラたちのふるさと
32 影送り
31 ある夏休みの日々
30 子供たちの絵
29 教室の子供たちとのこと
28 梅雨は青い帽子をまとって
27 海の散歩でのつぶやき
26 撮影したいもの
25 新芽
24 春の目覚め
23 トイ・メッセ
22 ペロルのルーツ
21 ドイツ旅行・2
20 ドイツ旅行・1
19 そうそれはある一日
18 冬に悩むこと
17 冬の日ざしの下で
16 煙の色は七変化
15 虹の中心を探しに行こう
14 おまつり
13 思い違いと秋の影
12 秋の日の水日溜りにて
第11回
第10回
第9回
第8回
第7回
第6回
第5回
第4回
第3回
第2回
第1回



 
105 虹の輪っか


頭の影探そう、頭の影探そう。

他の人の影じゃなくって、自分の頭の影探そう。



だって、自分の頭の影にしか虹はできないんだから。

自分の頭の影を探せば虹の場所が分かるはず。

だって、空に出る虹は<私>の影が中心

私が作るもの。

* *

「パパーっ!何ブツブツ言ってんの?」

「ほら、飛行機の中でさー、みんな変に思うよ。」

「いつも、いつも、頭の影、頭の影って、とっても変だよ。」

「おまけに、こんな空の上じゃ自分の影なんてできないし。」



仕方がない、それじゃ窓の外でも眺めていよう。



頭の影探そう、頭の影探そう。

他の人の影じゃなくって、自分の頭の影探そう。

だって、自分の頭の影にしか虹はできないんだから。

自分の頭の影を探せば虹の場所が分かるはず。

だって、空に出る虹は<私>の影が中心

私が作るもの。



だめだ、なぜか頭の中からこの言葉が離れない。

ブツブツブツ…



「パパーっ!」「ほらあそこにパパの大好きな虹の輪っかがあるよ。」


眺めると、延々とづづく雲の大平原のところに小さな丸い虹の輪っか。



見つけた。

虹を見つけた。それも小さな丸い虹。

しかもその輪っかの中心には飛行機の影、

飛行機の影が虹の冠をかぶっているかのよう。

虹の冠で自分自身を着飾りながら、飛行機の影は音もなく、雲の上をすべる様に動いて行く。

「自分の頭でなくても、飛行機でも虹ができるじゃないの。」



いやいや待てよ、そんなはずは…


頭の影探そう、頭の影探そう。

他の人の影じゃなくって、自分の頭の影探そう。

だって、自分の頭の影にしか虹はできないんだから。

自分の頭の影を探せば虹の場所が分かるはず。

だって、空に出る虹は<私>の影が中心

私が作るもの。



よくよく飛行の影を見てみると、虹の冠をかぶっている場所は飛行機の頭の方、どうしてって考
えているうちに、ふと自分が前の席に座っていたことに気がついた。



「なんだ、やっぱり同じじゃないか、自分の頭の影に虹の輪っかができているけど、飛行機の影
の中に隠れてて分からなかったんだ。

この飛行機の虹だって私がいるから出来ているんだ。



「それって、私もそうなの?」

そう、それぞれが、それぞれの虹で飛行機の影を飾っているんだ。

「ふーん、何だか難しくてわからないけど、素晴らしいかんじがするね。」



あのね、飛行機の影がずっと遠くに離れていったらどうなると思う。

飛行機の影は小さな点になって見えなくなるけど、それでも、虹の輪っかの大きさは変わらず残っ
てるんだ。

「えっ?それじゃ、自分の影はなくなっちゃうの?」

そうだね、でもね、その代り、遠くでみんなの影が一つになるから、それぞれの虹が一つになる
んだ。

「それじゃ、パパが見る虹と私が見る虹が一緒になっちゃうの?」

そう、それだけじゃなくてね、他の人の虹とも一緒になるんだよ。

「へーっ、すごいね。」



08.09.05    井手芳弘 ide@perol.net